相場格言「君子は質のみ」孔子 ~大橋直久
中国の株式相場・投資の訓言・格言 <br /> <br />「君子は質のみ」~孔子 <br /> <br />人間はうわべを飾るよりも、あるいはまたほかからつけた学問、修養よりも、質朴であることが大事である。 <br /> <br /> <br />大橋直久 <br /> <br /> <br />■■■ 参考になりそうな過去の相場・金融ニュース ■■■ <br /> <br />「ブラックマンデーから20年」 <br /> <br />2007年 <br /> <br />ニューヨーク市場で株価が史上最大の下落率(22・6%)を記録した一九八七年のブラックマンデーから、十九日で二十年。世界同時株安の引き金となり、日本のバブル景気やデフレ不況の遠因にもなった暴落は、今夏以降の米サブプライム住宅ローン問題による世界市場の動揺と重なる。過去の教訓を踏まえた政策当局者や市場の課題、問題の背景を探った。 <br /> <br />▽海外から資金流入 <br /> <br />八七年十月十九日、マサチューセッツ州ボストンのオフィス。現在、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)チーフエコノミストのデービッド・ウィス氏は「通信社の端末にくぎ付けになった」ことを思い出す。 <br /> <br />刻々と伝わるニューヨークの株価は底無しの様相。終値は前週末比五○八ドル安の大暴落に。自ら投資家らに急落の恐れを警告していたが、一定の下げ幅になるとコンピューターが自動的に損失確定の売り注文を出すプログラム売りの作用で「信じられない」(ウィス氏)下げ幅に達した。 <br /> <br />当時と今夏の相場悪化の背景には類似点が指摘される。 <br /> <br /> <br />八七年も年明け以降の株価は上昇基調。過熱感が強まる中、貿易赤字の急増から米経済とドルへの不安が広がっていた。現在同様、米国は経常・財政収支の「双子の赤字」に苦しんでいたが、海外の余剰資金は上昇していた米株式市場に流れ込んだ。「今回もこうした構図は似ている」(ウィス氏)という。 <br /> <br />▽姿消したM&A <br /> <br />二十年前のその日、マンハッタンのニューヨーク証券取引所。営業担当の男性は上場を計画する企業との連絡に忙殺されていた。暴落に伴う資金調達難を見越して「上場延期や中止を検討する企業が続出した」からだ。 <br /> <br />サブプライム問題でも信用不安の広がりが資金の流れをせき止めた。住宅ローン債権を組み込んだ金融商品を介し、欧州にも信用収縮は飛び火。上場延期だけでなく「空前のブーム」(米証券)とされた企業の合併・買収(M&A)も資金調達難から姿を消した。 <br /> <br />▽漂う不安 <br /> <br />「成長率は下がっても米景気は後退しないだろう」(デービッド・レスラー米国野村証券チーフエコノミスト)。十月に入り米株価が最高値を更新するほどに回復したことで、サブプライム問題による景気懸念は市場でひところより落ち着いている。二十年前と異なり、中国に代表されるエンジン役の存在で「世界経済の環境が力強い」(同氏)点も安心材料だ。 <br /> <br />ただ米住宅市場の低迷は「来年以降も続く」(レスラー氏)見通しで、影響は住宅関連商品や自動車の販売にも波及が避けられない。持ち直した株価も「先行きは不透明」(ウィス氏)で、市場には漠然とした不安が漂っている。 <br /> <br /> <br />参考:http://knet21.newton-e-learning.com