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茂木氏“留任”は誤算?“小規模改造”に疑問の声も…13日に内閣改造 党役員人事(2023年9月11日)

1 Views· 09/15/23
KAZU TESTET
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13日に内閣改造に踏み切る岸田総理は、11日にインドから帰国した直後、自民党幹部らと相次いで会談し、具体的な調整に着手しました。

岸田総理:「11日朝、帰国後、関係者の方々と調整を進めて、早ければ13日に党役員人事・閣僚人事を行うことを考えております」

公邸に戻った総理がまず呼び寄せたのは、萩生田政調会長。この場で顔を合わせた唯一の幹部です。

昼すぎ、総理は自民党本部へ移動。ここから、総裁室での1対1の会談が立て続けに起こります。相手は、森山選対委員長、茂木幹事長、麻生副総裁など。さらに、午前中にも会っていた萩生田氏と2度目の会談を持ちました。確認できる限り、2度対面したのは、萩生田氏ただ1人。政調会長留任や、重要閣僚への起用が検討されています。

また、総理は、麻生副総裁を続投させる意向のほか、茂木幹事長を留任させる方向で最終調整。おととし総裁選を争った、河野デジタル大臣と高市経済安保担当大臣を、留任の方向で調整しています。


◆政権浮揚へ“サプライズ人事”は

岸田内閣の支持率を見てみると、今年はじめには20%台まで低下しましたが、5月のG7広島サミット前後に40%台まで回復。その後、マイナンバーカードの問題などを背景に、再び下落し、先月の調査は33%台と低い水準となっています。

政治部・山本志門デスクに聞きます。

(Q.岸田総理が一番最初に会ったのは萩生田氏でした。官房長官あり得ますか)

山本デスク:「可能性は十分あると思います。萩生田氏が総理公邸に入った時、わざわざ裏口から入りました。記者団の目を避ける形で入ったので、我々としても『官房長官ではないか』とざわつきました。萩生田氏は、自民党の最大派閥・安倍派の幹部ですし、答弁能力や実務能力に長け、岸田総理からも信頼が厚いと言われています。そのため、官房長官の可能性は十分あると思います。ただ、官房長官人事については、今のところ、萩生田氏に決まったという情報は入ってきていません。松野官房長官の続投も根強くあり、12日にならないと分からないと思います」

(Q.自民党の人事では、要の幹事長を茂木氏留任の意向。これは順当な人事と言えますか)

山本デスク:「そう見えますが、実はちょっと違います。岸田総理は最後まで、茂木氏を交代させるか悩んでいました。どうしてかと言いますと、この間、岸田総理と茂木氏の間には『相当、隙間風が吹いている』という見方をする関係者が多くいました。なぜかというと、例えば、茂木氏が事前の相談もなく、少子化対策を発信したりするなど、発信の在り方も含めて『岸田総理の不信感が募っていた』という指摘があります。しかし、結果的に岸田総理は、茂木氏の続投で調整に入っています。今後の政権の安定性を考えると、党内第3派閥の会長を務める茂木氏を交代させることはできませんでした。いわば、この人事が想定通り進まなかったことで、萩生田氏の処遇も含め、人事の細かいパズルが難航していった可能性があります」

(Q.前回の自民党総裁選で争った高市大臣・河野大臣も留任との見方がありますが)

山本デスク:「留任させる方向で調整が進んでいます。この2人は、2年前に総裁選を戦った、いわばライバルで、来年の総裁選で自身に挑んでくる可能性があります。2人を野に放つよりかは、内閣に取り込むことで政権の安定を図ろうとしているのだと思います。また、河野氏は、マイナンバーをめぐる問題の担当大臣なので、政策の継続性を考えた場合、留任させる判断が働いたのだと思います」

(Q.内閣改造で政権浮揚を図りたいところですが、主要メンバーに大きな異動がないと、大胆な人事とは言えないと思いますが、どうですか)

山本デスク:「岸田総理は当初、大幅な改造を目指していましたが、政権の骨格は維持したうえで、小規模な改造にとどまる方針です。一方で『中規模になる』という見方を示す人もいます。今回、自民党内の安定性を重視した、いわば内向きな人事だという印象を受けます。自民党内からは『刷新感がないのなら、なぜ今、人事をやる必要があるのか』という疑問の声も早速上がっています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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