鹿児島 出水中学生自殺 祖父の思い 2015年12月15日
出水中学生自殺 祖父の思い <br /> <br />2015年12月15日 <br /> <br />真実を求める遺族の知る権利を争う形となった裁判。 <br /> <br />女子中学生の自殺から4年の歳月を経て、司法判断が下されました。これまでの経緯を振り返ります。 <br /> <br />2011年9月1日、女子生徒は2学期の始業式の日に自殺しました。 <br /> <br />遺族は学校で女子生徒のものがなくなるなどの話をきいていたことから、自殺の原因が「いじめ」の可能性があるとして、出水市教育委員会に調査を依頼し、生徒368人にアンケートが行われます。 <br /> <br />約2か月後に市教委が遺族に示した報告書では、「女子生徒の自殺につながる出来事は確認できなかった」と結論付けられ、「物がなくなったことはいたずらであると考えている」 <br />と生徒の自殺の原因はいじめではないとしました。 <br /> <br />しかし、市教委の報告に納得できない遺族はアンケートの開示を求め、約1万2000人分の署名を市教委に提出するなど行動をおこします。 <br /> <br />2012年9月と2014年3月の2回にわたり遺族は市教委に対しアンケート調査の情報開示請求を行いましたが応じられなかったため、去年4月、遺族は提訴に踏み切り、判決の日を迎えました。 <br /> <br />鹿児島地裁は固有名詞をマスキング処理した形でアンケートを打ち直したものを開示するよう出水市に命じました。 <br /> <br />このあと遺族は出水市役所を訪れ、控訴しないよう申し入れました。 <br /> <br />これに対して渋谷市長は「判決は重く受け止めている。今後、精査して対応を検討したい」とコメントしました。 <br /> <br />女子生徒の死から4年3カ月、女子生徒の部屋に置かれた机は、今もあの日のままです。 <br /> <br />仏壇の隣には美術の授業で描いた花の絵が置かれています。