『白々しい』…性加害に関する東山氏の『うわさは聞いていた』発言 当事者の受け止め(2023年9月8日)
9月7日、ジャニーズ事務所側は会見で、初めてジャニー喜多川氏の性加害について認め、謝罪しました。性被害を訴えてきた当事者はこの会見をどう受け止めたのか、聞きました。
7日午後に行われたジャニーズ事務所の会見。
(藤島ジュリー景子氏)「ジャニー喜多川に性加害はあったと認識しております。被害者のみなさまに心よりおわび申し上げます」
ジュリー前社長とともに登壇した新社長・東山紀之氏と、現在ジャニーズJr.の育成を手がける「ジャニーズアイランド」社長の井ノ原快彦氏は、ジャニー氏に対して厳しい言葉で批判しました。
(東山紀之氏)「(Qジャニー氏への思いは?)やっていることは鬼畜の所業だと思っています。今はもう愛情はほとんどありません」
(井ノ原快彦氏)「(Qジャニー氏への思いは?)(ジャニー氏が)なんでしっかり落とし前をつけてくれなかったのかという思いは今もありますし、そう思っている人たちは多いと思います。(Qこれから入る新人タレントに創業者をどう説明する?)説明したくないですよ!」
しかし、ジャニー氏の性加害について知っていたかどうかについては「うわさでは聞いていた」という程度にとどまりました。
(東山紀之氏)「(Q性加害の事実は知っていた?)うわさとしてはもちろん聞いていました。うわさという認識はありましたが、自ら行動するということはできずにいました」
(井ノ原快彦氏)「(Q性加害の事実は知っていた?)小学6年生の頃にジャニーズ事務所に入りました。その時すでにそういった本(暴露本)がでていまして、仲間たちも『そうなのかな』というようなうわさはしていましたね。言い訳になるかもしれませんが、なんだか得体のしれない、それには触れてはいけない空気というのはありました」
また、社名については変更の余地はあるものの、当面はこのまま変えないということです。
この会見を見守った「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の1人である二本樹顕理さん(40)。ジャニーズに所属していた当時は「嵐」や「関ジャニ∞」のメンバーらと同期だったと言います。一夜明け、9月8日、改めて会見の感想を聞きました。
(二本樹顕理さん)「ジャニーズ事務所として性加害の事実認定と謝罪、そして被害者たちへの補償の約束が行われた。これは大きな進展だと感じております」
二本樹さんがバックダンサーを務めたこともあるという東山新社長については…
(二本樹顕理さん)「もともと現役タレントだった方と今後、被害者として交渉を行っていく、対話を行っていくという点については不安要素はある。(Q東山氏はどんな人物?)ご自身を律するようなタイプの方で、隙がないと言いますか。優しいというよりは少し冷淡と言いますか…イメージはあったと思います。(Qジャニー氏の性加害について『うわさは聞いていた』という発言については?)そもそもジャニーズ事務所の合宿所に出入りしていたようなメンバーは性加害について明確に認識しているはずなんですよね。(東山氏は)白々しいといいますか、あくまでしらを切ろうというふうに見える部分もありますね」
なかでも、二本樹さんがショックを受けたのは社名の存続だといいます。
(二本樹顕理さん)「名称を聞いてしまうと当時の被害状況を思い出してしまったりとかフラッシュバックがよみがえってしまう。(Q今でも『ジャニーズ』と聞くだけでつらい?)しんどいですね。口にしたくもなかったですし」
二本樹さんは「腑に落ちない部分も多いが、大きな一歩であることに変わりはない」と話します。
(二本樹顕理さん)「(Q『とにかく被害者の方々を救済していく』という発言に対しては?)少なくともそうした覚悟はあるものだというふうに捉えております。(ただし)今後、具体的にどういう動きになっていくのかという部分はまだ明かされていませんでしたので、そのあたりは引き続きジャニーズ事務所に対して交渉を訴えかけていきたいと思っております」
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