女性は5人に倍増 刷新感アピールも…ポスト岸田を牽制か 岸田“新内閣”きょう発足【もっと知りたい!】(2023年9月13日)
過去最多に並ぶ5人の女性を起用する第2次岸田再改造内閣が13日に発足します。刷新感をアピールする一方で、ポスト岸田を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられています。
■「将来の総裁候補」小渕氏 選対委員長に内定
岸田文雄総理大臣:「閣僚人事については、あす正式に閣僚名簿を発表した後に、言及したいと思います」
党四役には、茂木敏充幹事長が留任となるなか、新たに茂木派で元経産大臣の小渕優子衆院議員(49)が選対委員長に内定しました。
「将来の総裁候補」との声も上がっています。
自民党閣僚経験者:「小渕さんが来たら、お茶の間は喜ぶよ。知事選とか補選とかだと目立つよね」
自民党関係者:「茂木さんに好き勝手、フリーハンドでやらせないための牽制、嫌がらせだろう。総裁選に出ようものなら、小渕を優遇するぞという警鐘だろう」
■小渕氏 過去に政治資金巡る問題も…
そんな小渕氏は経産大臣時代、政治資金規正法違反の疑いなどで辞任に追い込まれていました。
小渕経産大臣(当時):「ご迷惑を掛けているすべての皆様に、心からのおわびを申し上げます」
家宅捜索を受ける前には、元秘書がハードディスクをドリルで破壊していたことも発覚しました。
自民幹部:「本人は会見をしてそれで済んだという認識があるんだろうけど、それではなかなか通らないだろう」
党四役に入ったことで、改めて説明責任を問われる可能性があります。
■「総理が最も期待している1人」加藤氏が初入閣
改造内閣には、過去最多に並ぶ女性5人の入閣が内定。このうち3人は初入閣です。
当選2回の自見はなこ参院議員(47)は、副大臣の経験はないものの、地方創生大臣に抜擢(ばってき)されました。
復興大臣には、当選8回のベテラン、土屋品子衆院議員(71)が内定しています。
加藤鮎子衆院議員(44):「急ピッチで政策がいい方向に展開していくことは、子ども子育て世代応援、少子化対策のうえでも有意義でございます」
こども政策担当大臣に内定したのは、当選3回、2児の母でもある加藤衆院議員です。父は、「加藤の乱」で知られる加藤紘一元幹事長です。
当時、岸田総理は加藤元幹事長と同じ派閥で、現場で一部始終を見守っていました。
テレビ朝日政治部の千々岩森生官邸キャップによると、総理の周囲では「初入閣したなかで、総理が最も期待している1人だ」という声が上がっているそうです。
それは、岸田総理が肝いりの「こども・子育て政策」の担当ポストに就くことにも表れているということです。
他にも、重要ポスト・外務大臣に上川陽子衆院議員(70)をあてるなど、今回の改造人事は女性の起用が鮮明に現れました。
13日午前中には党の役員、午後には新内閣が正式に発表される予定です。
(「グッド!モーニング」2023年9月13日放送分より)
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