失われた５０人の命　原発事故と双葉病院事件　寝たきり高齢者の避難

なぜ精神科病院の双葉病院だけ取り残されたのか？　福島第一原発１号機爆発の3月12日には自衛隊が救助に向かい、近隣の病院・施設は避難が完了していた。 （特別養護老人ホーム：せんだん、サンライトおおくま、 精神科もある総合病院：双葉厚生病院）<br />ところが、精神科病院である、双葉病院とドーヴィルの入院患者、入所者だけがなぜか避難から取り残された。全員の避難が完了したのは16日という。<br /><br />双葉病院事件は、精神科病院における社会的入院と認知症の収容政策が背景にある。<br />そして、原発事故によって50名もの死亡と言う、高齢者・精神障害者が最初の犠牲になったのだ。福島原発事故では誰も亡くなっていないというのは真っ赤なウソだ。<br /><br />■福島第１原発事故と双葉病院の避難の経緯<br />＜３月１１日＞<br />午後２：４６　東日本大震災<br />　　９：２３　原発３Km圏に避難指示<br />＜１２日＞<br />午前５：４４　原発１０Km圏に避難指示<br />午後２：００　双葉病院の患者２０９名と職員が避難。院内に約２２０人が残る。<br />　　３：３６　１号機で水素爆発<br />　　６：２５　避難指示が２０Kmに拡大<br />＜１４日＞<br />早朝　　　　　自衛隊が双葉病院に到着。患者約１３０人を救助。約院内に９０人が残る<br />午前１１：１　３号機で水素爆発<br />＜１５日＞<br />午前１：００　院長らが避難。患者ら約９０人は院内に残される<br />　　６：００　２号機で爆発音。４号機で水素爆発<br />　　１０：００〜　自衛隊が双葉病院から患者ら約９０人を救助<br />＜４月６日＞　県警が病院から患者４人の遺体を収容<br /><br />参考<br />■救えたはずの命　～"寝たきり避難"の課題～ クローズアップ現代<br />　http://bit.ly/rIBZNX<br />病院の外に大量のベッドが放置されている様子が映し出されている。運びだされたのは、自力で動くことのできない高齢者たち。この病院では、２００人の寝たきりの高齢者がマ­イクロバスでの長距離移動を余儀なくされ、５０人が亡くなった。<br /><br />■双葉病院事件 原発事故避難から取り残され患者５０人死亡<br />　http://youtu.be/FYxPT7O5qJw<br /><br />■"双葉病院の患者置き去り"誤報はなぜ起きたのか<br />　http://kenko100.jp/news/2011/11/02/01<br /><br />■精神医療に葬られた人びと (光文社新書): 織田淳太郎:<br />　http://amzn.to/vRUhId