20140213「よく遊ぶ子は賢くなる」調査まとまる

「よく遊ぶ子は賢くなる」調査まとまる <br />いわゆる「難関大学」に合格するなどした経験がある人は、そうでない人に比べて、小学校に入学する前に思い切り遊んだり好きなことに集中したりしていた割合が高いとする調査結果がまとまりました。 <br />調査に当たった専門家は、「遊びのなかでさまざまな力を身につけることがその後の学習意欲を育む」と指摘しています。 <br />この調査は、発達心理学が専門のお茶の水女子大学の内田伸子名誉教授らが２０代の社会人の子どもを持つ保護者１０００人余りを対象に行いました。 <br />この中で、「小学校入学前の子育てで意識していたこと」について尋ねたところ、偏差値６８以上のいわゆる「難関大学」に合格するなどした子どもの保護者の３５．８％が「思いっきり遊ばせること」と回答したのに対し、そうでない子どもの保護者では２３．１％にとどまっていました。 <br />また、難関大学合格者などの保護者の２４．１％が「好きなことに集中して取り組ませること」と回答したのに対し、そうでない子どもの保護者は１２．７％となっていました。 <br />さらに、「子どもの遊ばせ方」について、難関大学合格者などの保護者の２８．８％が「自発性を大切にした」と回答したのに対し、そうでない子どもの保護者は１６％となっていて、小学校入学前の時期に遊びを通じて自発性や集中力を養うことがその後の学力向上につながる傾向を示す結果となっています。 <br />内田名誉教授は、「小学校入学前は五感を使うことで脳が発達する大事な時期で、関心を持ったことをすぐ吸収できる力があります。遊びのなかで楽しみながらさまざまな力を身につけることがその後の学習意欲を育むことにつながる」と話しています。