20131010 飯舘村に「減容化施設」設置へ
飯舘村に「減容化施設」設置へ <br />環境省は、全村避難が続く飯舘村で、村の除染で出た廃棄物や、周辺の6つの市と町で出た稲わらや下水汚泥などを燃やして量を減らす施設を建設する計画をまとめ、再来年3月までの運転開始を目指すことになりました。 <br />これは、飯舘村の菅野典雄村長と、環境省の梶原成元廃棄物・リサイクル対策部長が、福島市内で記者会見して明らかにしたものです。除染作業で出る草や木な どの廃棄物や、放射性物質に汚染された牧草や稲わらなどは、処理がほとんど進んでおらず、多くが仮置き場や農家の敷地に積み上げられたままになっていま す。 <br />このため環境省は、廃棄物などを燃やして量を減らす「減容化施設」を県内に複数設ける方針で、飯舘村と協議を進めた結果、村内の共有地に新たに施設を建設する計画をまとめ、村と合意しました。 <br />建設される施設では、飯舘村の除染で出た草や木などのほか、福島市や伊達市など周辺の6つの市と町で出た放射性物質を含んだ稲わらや下水汚泥などを、1日240トン処理する計画だということです。 <br />環境省によりますと、ほかの自治体で出た放射性物質を含む廃棄物を、集約して処理する施設の建設は全国でも初めてだということです。 <br />環境省はすでに周辺の住民への説明を終え、再来年3月までの運転開始を目指すことにしています。菅野村長は記者会見で、「避難生活を送る住民がお世話に なっている、周辺の自治体の廃棄物を受け入れることで、少しでも復興の役に立てればと、地元住民の方々に理解をいただいた。国には、安全対策などを、責任 を持って進めてほしい」と述べました。 <br />10月09日 21時03分