watermark logo

Up next

東京空襲 記憶つなぐ女学校の「執務日誌」を朗読 2016年8月14日

0 Views· 10/25/23
anonymous
anonymous
Subscribers
0
In Gaming

東京空襲 記憶つなぐ女学校の「執務日誌」を朗読 <br /> <br />2016年8月14日 18時52分 <br /> <br />戦争末期、およそ10万人が犠牲になったと言われる東京大空襲で、被害を受けた女学校の教員たちが当時の様子を「執務日誌」に書き残していたのがわかり、14日、女学校の後身の学校に <br />通う生徒たちが日誌の記述を朗読して、戦争の悲惨さを訴えました。 <br />この「執務日誌」は、昭和20年3月10日の東京大空襲で被害を受けた中村高等女学校の教職員たちが書き残し、戦後70年を迎えた去年、その存在が明らかになりました。 <br />女学校では教師や生徒、少なくとも5人が犠牲になったほか、校舎が全焼していて、日誌には当時の状況が詳細に記述され、教職員らの心境もつづられています。 <br />女学校が受けた被害について多くの人に知ってもらおうと、14日、東京・江東区で「執務日誌」の朗読会が開かれ、親子連れなどおよそ60人が参加しました。 <br />朗読会では、女学校の後身の中村中学校・高等学校の女子生徒2人が日誌を朗読し、「路上より猛火に包まれゆく校舎を注視し、万感こもごも胸に迫り、折からの火と風との中に立ち去る事あたわざりき」 <br />とか「午前6時、全く灰燼(かいじん)と化した校舎跡に立ち戻り、いまだ燃えつつある校庭に立つ」などと読み上げ、参加者たちが真剣な表情で耳を傾けていました。 <br />朗読した生徒の一人、土田恵蓮さんは、「今回、朗読を通じて被災した人の思いを感じることができました。戦争を体験している人は少なくなってしまうので、私たちが次の世代に <br />伝えないといけないと思いました」と話していました。 <br /> <br />・見つかった「執務日誌」とは <br /> <br />「執務日誌」は、今の東京・江東区にあった中村高等女学校の教職員たちが、当時の学校の内外の状況について、東京大空襲の日からおよそ2年半にわたってほぼ毎日、交代で書き続けました。 <br />女学校の後身の中村中学校・高等学校で保管されていたのが去年、明らかになり、1冊の本にまとめられて出版されました。 <br />A5判の大学ノート2冊に書かれた日誌には、「折からの烈風と周囲の火災のため、ついに講堂、理科室に延焼し始める」などと、空襲当時の状況が詳細に記述され、教職員らの心情もつづられています。 <br />また、その後の日誌には、生き延びた生徒たちを疎開させたいと東京都と交渉したものの、認められず、「中央集権過度の弊害ここに顕著なり」と、当局の姿勢を批判する記述があるほか、 <br />戦後になって、部活動や恒例行事が再開し、学校生活が少しずつ落ち着きを取り戻していく様子なども記録されています。 <br /> <br />・朗読した生徒「被災した人の思い感じた」 <br /> <br />中学3年生の土田恵蓮さんと太田菜瑞奈さんは、去年、戦後70年の節目に1冊の本にまとめられた「執務日誌」を読んだのをきっかけに、今回の朗読会に出席することになりました。 <br />当時の教職員たちが空襲の混乱のさなかに命懸けでつづった貴重な記録を、今度は自分たちが語り継ごうと考えたといいます。 <br />東京大空襲のことをもっと知りたいと思い、2週間前から実際に空襲を体験した東京・調布市の竹内静代さん(85)に何度も会って、直接、話を聞いてきました。竹内さんは当時14歳で、 <br />中村高等女学校の近くにある別の女学校に通っていました。 <br />竹内さんは、「本当にあの日はすごい風が吹いていました。私の学校も空襲で焼けて仲のよかった友達も亡くなりました」と、当時の悲惨な状況を説明しました。 <br />話を聞いた土田さんは、「空襲は、正直遠い話で、想像するのが難しかったですが、よりリアルに感じられました。しっかり気持ちを込めて日誌を朗読したいです」と話していました。 <br />そして、迎えた朗読会本番の日、2人は「路上より猛火に包まれゆく校舎を注視し、万感こもごも胸に迫り、折からの火と風との中に立ち去ることあたわざりき」などと、日誌の記述を読み上げました。 <br />両親を空襲で亡くした82歳の女性は、2人の朗読を聞いて、「こういう若い世代が、空襲の記憶を語り継いでくれるのは、とても心強いです」と話していました。 <br />また、中学2年生の女子生徒は「戦争については情報を受け取るだけでしたが、同世代の子が情報を発信しているのは刺激になります。自分もやってみたいです」と話していました。 <br />朗読した生徒の1人、土田恵蓮さんは、「今回、朗読を通じて被災した人の思いを感じることができました。戦争を体験している人は少なくなってしまうので、私たちが次の世代に <br />伝えないといけないと思いました」と話していました。

Show more

 0 Comments sort   Sort By


Up next