安保関連法案“強行採決”に怒りの声 2015年7月15日
安保関連法案“強行採決”に怒りの声 <br /> <br />2015年7月15日(水) 21時53分 <br /> <br />集団的自衛権を行使できるようにする安全保障関連法案は、国民の理解が得られないまま、きょう、与党によって強行採決されました。 <br /> <br />国民を置き去りにした政府・与党の姿勢に、福岡でも怒りの声が聞かれました。 <br /> <br />●街頭で訴える女性たち <br />「強行採決を許さなーい!」 <br />「許さなーい!」 <br />「憲法を守れー!」 <br />「守れ-!」 <br /> <br />●宮岡記者 <br />「国会での採決が近づいていることを受け、福岡市天神でも、連日のように、安保法案に反対する人々の街宣活動が繰り広げられています」 <br /> <br />きのう夕方、天神には、ネット上の呼びかけに賛同し、赤い服に身を包んだ女性およそ100人が集まりました。 <br /> <br />●60代女性 <br />「採決されても、『この法律は、憲法違反には変わりはないんだ』ということを伝えたいなと思っています」 <br /> <br />●80代女性 <br />「私は、70年前、この福岡市で住んでた家を、まだ10歳でしたけど、全焼されたというね。本当に戦争を体験した世代の1人として、『戦争というものは、絶対にいけないんだ』ということをね、そのひと言を言いたいと思っています」 <br /> <br />●20代女性 <br />「本当はデモとかしなくていいんだったら、それがいいんだろうなって思うけど、やっぱり行かなきゃいけない時は、やっぱり行かなきゃいけないんじゃないかなっていうふうに思いました」 <br /> <br />●20代女性 <br />「上の世代が決めてるけど、結局、それの結果が出てくるのって、もっとあとじゃないですか。今、意思表示しなかったせいで、将来、『そのせいで』って言われても、文句を言えないじゃないですか」 <br /> <br />きょうの衆議院特別委員会、安全保障関連法案について、安倍総理自身が「国民の理解が進んでいる状況ではない」と認めました。 <br /> <br />●特別委員会で発言する安倍晋三首相 <br />「残念ながら、まだ、国民の理解は進んでいる状況ではないということは、申し上げているとおりでございます。これから、さらに国民の理解が進むように努力をしていきたいと、そう申し上げているわけでございます」 <br /> <br />●特別委員会で発言する民主党・大串博志議員 <br />「看過できない発言ですね、総理大臣としては。総理大臣ご自身も国民の理解が進んでいるとは言えないと、今、お認めになりました」 <br /> <br />しかし、こうしたやり取りがあったにもかかわらず、与党は、採決に踏み切りました。 <br /> <br />●きょうの採決 <br />「反対!反対!反対!…」 <br />「成立をいたしました」 <br /> <br />こうした動きに、街の人は…。 <br /> <br />●70代女性(早良区) <br />「安倍首相が『国民は納得してない』って言われたんですよね。だから、それで、そのまま法案を通していいものかどうか、ちょっとすごく心配ですよね、将来が」 <br /> <br />●20代男性(早良区) <br />「安倍総理が急いでいるっていうのはわかるんですけど、自分たち庶民の、一般の人たちの声を聞いてもらった方が、みんなが気持ちよく決められるのかなというのもちょっと思いますね」 <br /> <br />●10代女性(小倉北区) <br />「説明も足りないし、自分たちで決めごとしても、実際、守れてない部分の方が多いと思うんで、決めても無駄だと思う」 <br /> <br />●70代男性(小倉北区) <br />「本当に残念ですね。憲法9条に、はっきり戦争で物事を解決するということは禁止されてますので、非常に怒りを覚えます」 <br /> <br />また、自衛隊の活動範囲を広げること自体には賛成という人も、国会の審議には疑問を感じています。 <br /> <br />●40代男性 <br />「今のままだと、弱腰日本が継続されるような感じで、現状は嫌いなんですよ、でも、行き過ぎるのが心配っていう気持ちはあります。世の中のためになるような動きといったものが、しっかり話し合われればとは思います」 <br /> <br />戦後の安全保障政策を一大転換させる重要な法案。 <br /> <br />政府・与党は、なぜ、国民を説得することから逃げるのでしょうか? <br /> <br />※スタジオ <br /> <br />●川上キャスター <br />法案について、安倍総理自身もきょう、「国民の理解が進んでいない」と認めています。 <br /> <br />国民の多くが反対していると自覚しながら採決を強行した、これを暴挙と感じているのは、私だけではないようです。