子連れ狼 中村金之助 山形勳・加賀邦夫 東映時代劇ファンへ
子連れ狼 (1973年 - 1976年 NTV) <br /> <br />時代劇が劇場から姿を消して、TVに移行した昭和40年代。 <br />時代劇ファンとしては、TVのチャンネルを選ぶことで簡易に観られるようになったのは、多いに歓迎できたのだけれど、残念なのは、そのスケールの大きさだ。特に気になったのは、殿中や武家屋敷の貧弱さと、物語の意図を伝えるための配役だ。劇場で時代劇を楽しんでいた者にとっは、無頼漢のよう侍達が主人公の周りを囲んでいて、見るに耐えられなかった。 <br />だから、TVで放送された時代劇を見ることはなかったし、自ら近寄らなかったが心情だ。しかし、最近は動画サイトに時代劇がアップされるようになって、「子連れ狼」も偶然Yoytuveで発見した。最初は、BGM程度に流していたが、印象に強く残る声達が聞こえてきた。あっ……山形勳さん、..そして、加賀邦夫さん。ここから、全神経は「子連…」に集中する。安心できる台詞に高禄の武士姿は、やはり、映画黄金期の役者さんだちだ。 <br />「子連れ狼」が放送されていたのは昭和48年から昭和51年まで。しかも、撮影は東京の生田スタジオだ。東京製作の時代劇は、違和感あり過ぎでケァーもいいところだが、山形勳さんと加賀邦夫さんが出演するたけで、その違和感を塗り替えてしまい知らないうちに物語に感情移入できる。東映時代劇ファン必見の一遍だけれど、ファンとしては、中村錦之助さんと山形さんとの手合わせはさけてもらいたかったが、本音だ。 <br />山形勳さんは松平伊豆守であり、加賀邦夫さんは、良き、側用人なのだから。また、Upされていた「子連れ」のシリーズを全て見たけれど、全シリーズをを含め、尾形伸之介さんが殺陣師として参加していたことで時代劇としての構成を崩さなかったではないかと考える。尾形伸之介も、2014年の現在では、当時の東映京都を語ることが出来る唯一の役者さんとなってしまった。久々に、尾形さんと語ることにしよう。 <br />PS・子連れ狼のUp主さんは、日本人ではなく英語圏の時代劇ファンのかたらしい….。