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ミス・ワールド カナダ代表 中国の入国拒否に抗議続ける 2015年12月19日

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ミス・ワールド カナダ代表 中国の入国拒否に抗議続ける <br /> <br />2015年12月19日 18時01分 <br /> <br />中国で開かれているミス・ワールドの世界大会に参加しようとしたカナダ代表の女性が中国への入国を拒まれて参加できなくなり、この女性は中国の人権状況を批判する活動が影響したとして、 <br />抗議を続けていく考えを示しました。 <br />ことしのミス・ワールドのカナダ代表に選ばれたアナスタシア・リンさん(25)は18日、アメリカの首都ワシントンで記者会見し、中国の海南島で開かれている世界大会に参加するため先月、 <br />香港経由で会場に向かおうとしたところ、入国を拒まれたということです。正確な理由は明らかにされていませんが、リンさんは「中国当局の拷問や殺害について、議会で証言したことがある」と述べ、 <br />ことし7月、アメリカ議会の公聴会で中国での人権侵害を訴えたことなどが原因になったという見方を示しました。またリンさんは中国政府が禁じる気功の「法輪功」の愛好者で、 <br />「法輪功」への迫害を題材にしたドラマにも女優として出演したことがあるということです。 <br />そして、リンさんは「大会の2週間前には中国に住む父親から、『来るとやっかいなことになる』というメッセージが届いた」と述べ、中国当局が家族にも圧力をかけていると訴え、今後も抗議を続けていく考えを示しました。 <br />リンさんが、大会に参加できなくなったことについてアメリカなどのメディアは中国政府の対応を批判的に伝えており、19日最終日を迎える世界大会に国際社会の関心が集まっています。 <br />・中国「提供できる情報はない」 <br />リンさんが中国への入国を拒まれたとされることについて、中国外務省の洪磊報道官は、先月の記者会見で欧米メディアからたびたび質問されましたが、毎回「提供できる情報はない」などと述べて言及を避けています。 <br /> <br />・リンさん 中国の人権状況を批判・改善訴え活動 <br /> <br />アナスタシア・リンさんは中国系のカナダ人で現在25歳。 <br />中国内陸部の湖南省で生まれ13歳の時に母親とともにカナダに移り住みました。 <br />トロントの大学で、国際関係や演劇を学んだ後、現在は女優やモデルとして活動する一方、中国の人権状況を批判し、改善を訴える活動を続けています。 <br />ことし5月、ミス・ワールド世界大会に向けてカナダの代表に選ばれ、海南島の三亜で行われている世界大会への参加を目指してきました。リンさんがミス・ワールドの世界大会に参加できなくなったことについて、 <br />アメリカのメディアは「中国政府の抑圧と被害妄想を示したものだ」などとして、入国を認めなかった中国政府の対応を批判的に伝えています。 <br /> <br />・ミス・ワールドとは <br /> <br />ミス・ワールドはミス・ユニバースとミス・インターナショナルとともに世界の3大ミスコンテストと呼ばれる大会です。歴史は3つのミスコンテストの中で最も古く、1951年にイギリスの <br />首都ロンドンで初めて開催され、女性の美ぼうだけでなく、知性や個性も審査の対象になるということです。 <br />ミス・ワールドの世界大会を巡っては、主催者が拠点を置くイギリスで長年開催されてきましたが、2003年以降中国での開催が増え、今回を含めて6回海南島で開催されて、中国の存在感が強まっています。 <br />中国で開催されている世界大会のホームページなどによりますと、今回、カナダを除く110余りの国と地域の女性が参加し、日本からは新潟県出身の大学生、中川知香さんが代表として参加しているということです。 <br /> <br />・中国政府が禁じる気功「法輪功」とは <br /> <br />李洪志氏が創始者の法輪功は、1990年代から中国で本格的に広まった気功で、愛好者は海外も含めると一時、数千万人に上ったと言われます。 <br />1999年には数千人の愛好者が北京の天安門の西側にあり、中国の要人が執務を行う「中南海」を取り囲み、抗議活動を行いました。 <br />これを受けて中国では当時の江沢民指導部が法輪功の活動を禁じ、「カルト教団」だとして関係者の取締まりを強化しました。 <br />厳しい取締まりの背景には法輪功が庶民の間で支持を広げ、瞬く間に愛好者が増えたうえ、当時の政権の中でも数多くの愛好者がいたためだと言われ、中国共産党の1党支配体制を揺るがしかねないという危機感があったものと見られています。 <br />これに対して法輪功の愛好者らは香港や外国でも活発に抗議活動を続け、中国国内でさまざまな迫害を受けていると訴えています。 <br />アメリカ国務省はことし発表した中国の人権状況に関する報告書の中で法輪功の愛好者らが「恣意的(しいてき)な拘束やいやがらせの標的になっている」などと指摘しています。 <br />また国際的な人権団体の「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は報告書の中で「法輪功は国家的な迫害を受け続けている」と中国政府を非難しています。 <br />http://www3.nhk.or.jp/news/htm....l/20151219/k10010346

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